2026年春クールの視聴トレンドを決定づけたのは、フジテレビ月9ドラマ『元彼の遺言状』とTBS日曜劇場『マイファミリー』という対照的な2大看板でした。
『マイファミリー』は黒岩勉による完全オリジナル脚本で、第1話から娘の誘拐事件が急展開。警察を排除して夫婦自ら身代金受け渡しに挑むというスリリングな構造が、毎週日曜夜のTwitter(現X)トレンド世界1位を席巻しました。制作陣の徹底した伏線配置と、二宮和也が見せた極限状態の父親の狂気・疲弊の演技は、視聴者を強烈に惹きつけました。
一方、綾瀬はるかが主演を務めた『元彼の遺言状』は、新川帆高による第19回『このミステリーがすごい!』大賞受賞作の実写化でした。「僕の全財産は、僕を殺した犯人に譲る」という奇抜な遺言から始まるミステリーでしたが、ドラマ版では第3話で原作の主筋を早々に解決させ、以降は主人公・剣持麗子と篠田(大泉洋)が様々な事件に挑む1話完結形式へと大胆に構成を変更。原作ネタバレ あらすじを知る読書層からは賛否両論の議論が噴出しましたが、綾瀬と大泉のリズミカルな掛け合いが新たなファン層を開拓しました。