激怒シーンの切り取り映像だけを見ると「厳格で近寄りがたい指導者」という印象を持たれがちですが、教え子たちや現場スタッフから漏れ聞こえてくるコーチ評判は、外野のイメージとは大きく異なります。
波留氏の指導の真骨頂は、全体練習終了後の「居残り特打」にありました。不調に苦しむ若手選手がいれば、何百球、何千球と文句ひとつ言わずに打撃投手を務め、夜遅くまで付きっきりでバットを振らせる献身性を持っていたのです。横浜ベイスターズのコーチ時代には、後の首位打者や主力打者へと成長した若手たちが、波留氏の徹底したマンツーマン指導によってプロの壁を乗り越えたエピソードが数多く語り継がれています。
ファンの声やネット上の議論を検証しても、以下のように評価は大きく二分しています。
- 肯定的な意見:「不甲斐ないプレーに対して本気で怒ってくれる貴重な熱血漢」「教え子の打撃フォームの癖を誰よりも早く見抜く観察眼がある」「厳しいが、裏では誰よりも選手を気遣っている」
- 批判・慎重な意見:「声のトーンや威圧感が現代の若手選手を委縮させてしまうのではないか」「メンタル論だけでなく、最新の動作解析データに基づいたアプローチをもっと重視すべき」
選手一人ひとりの性格に合わせた柔軟なアプローチが求められる現代において、波留氏の熱血指導はまさに「劇薬」としての性質を持っていたことがうかがえます。