上弦の陸が100年以上もの間、誰一人として鬼殺隊に討ち取られなかった最大の理由は、その特殊な不死性にあります。通常の鬼であれば日輪刀で頸を落とせば消滅しますが、上弦の陸は「兄と妹、両方の頸をほぼ同時に切り落とす」ことではじめて撃滅できるという初見殺しの特性を備えていました。
片方の頸を刎ねられても一切死ぬことはなく、もう片方が健在であれば瞬時に戦闘を継続できます。この攻略難易度を跳ね上げていたのが、兄妹それぞれが放つ凶悪な血鬼術です。
堕姫は自在に伸縮・硬化する「帯」を操り、広範囲の斬撃と索敵、さらには人間を帯の中に生け捕りにする空間制圧能力を発揮しました。一方の妓夫太郎は、自身の血を鎌状の刃にして放つ血鬼術「飛び血鎌(とびちがま)」と、かすり傷一つで命を奪う超猛毒を駆使。音柱・宇髄天元の卓越した体術と毒耐性、炭治郎たちの命懸けの連携、そして禰豆子の解毒の炎が奇跡的に重なり合って初めて、同時切断という極限の勝利条件を達成できました。