大手アパレルブランドの店頭フィッティング調査や各種ファッションコミュニティに寄せられる相談を精査すると、Iラインスカートに対する不満の約7割が「下腹部のぽっこり感」と「足さばきの悪さ」に集中しています。特に30代から40代の働く女性層からは、「直立しているときは綺麗に見えるのに、歩いたり座ったりした瞬間に下腹のラインが露わになる」という声が数多く挙がっています。
こうした現象が起きる最大の原因は、薄手のカットソー生地や伸縮性ばかりを追求したリブニット素材を選んでしまう点にあります。伸びが良い素材は一見快適ですが、体の凹凸をダイレクトに拾い上げてしまうデメリットを併せ持ちます。さらに、足さばきの悪さから歩行時に布地が引っ張られ、横ジワが前身頃に集中することで、実際以上にお腹周りが強調される悪循環に陥っているケースが目立ちます。
また、Iラインスカートが似合わないと感じる理由の背景には、ヒップトップの位置や太ももの横張りに対するサイズ設計のミスマッチも存在します。「細身のアイテムだから小さめを選んで引き締めよう」という思い込みが、かえってボディラインの歪みを強調させてしまうのです。