高校選手権の前哨戦として位置づけられる夏の全国高校総体、すなわち全国高校総体インターハイサッカー経緯を振り返ると、近年導入された酷暑対策のための早朝・夕方分散開催やクーリングブレイクの定着が試合展開を大きく変えました。40分ハーフの超高速トランジションを制したチームが上位を独占し、走力と組織的プレッシングの強度が全国基準であることを強烈に印象づけました。
各カテゴリーのサッカー全国大会結果速報を総括すると、高校生年代だけでなく大学サッカー界の最高峰である「全日本大学サッカー選手権(インカレ)」でも劇的な世代交代が起きています。先日閉幕した大学サッカーインカレ試合結果まとめでは、関東・関西の強豪大学が順当にベスト4へ進出するなか、Jリーグ内定者を複数擁する地方大学が怒涛のコレクティブ・カウンターで関東第1代表を撃破する大波乱が起きました。プロ予備軍が集うインカレのレベルはJ2・J3クラブに匹敵する強度へと進化を遂げています。
一方、育成の原点である全日本U-12サッカー選手権大会最新動向も見逃せません。8人制サッカーが完全に定着した鹿児島での全国大会では、個の打開力に特化した街クラブがJリーグ下部組織のアカデミーを次々と圧倒する展開が見られました。「止める・蹴る」の基礎技術に加え、瞬時の認知・判断を促す育成メソッドが全国津々浦々に普及したことで、小学生年代における地域間格差は過去最も縮小しています。