惨劇の中心にいるのは、田舎町から上京してきた少年ヒビヤ(雨宮響也)と、彼が密かに想いを寄せる気強くて奔放な少女ヒヨリ(朝比奈日和)です。歌詞中では、猫を追いかけて道路へ飛び出したヒヨリがトラックに撥ねられる事故、さらには鉄塔から突き刺さる鉄パイプによる貫通事故など、逃れられない死が執拗に描写されます。
カゲロウデイズのひらがな歌詞をなぞると、リズミカルで軽快な響きとは裏腹に、目の前で好きな人を何度も喪失するヒビヤの絶望と精神崩壊の過程が残酷なまでに浮かび上がります。「何十年も同じ夏を繰り返している」という言葉通り、ループの回数は数え切れない領域に達しており、ヒビヤの行動動機は「ヒヨリを死の運命から救い出すこと」ただ一点へと純化されていきます。