展示棟の随所に散りばめられた体験装置の中でも、科学ファンや歴史愛好家を唸らせているのが、本館屋上の天体観測室に鎮座する国内最大級の屈折望遠鏡「たいよう」です。この望遠鏡は1923年(大正12年)にイギリスのクック社で製造された口径25cmの歴史的遺産であり、一世紀を超えた現在も現役の観測機器として精密に稼働しています。
晴天時の公開スケジュールに合わせて観測室へ上がれば、太陽投影板に映し出される黒点のリアルタイムな形状変化や、専用フィルターを通した紅炎(プロミネンス)の躍動を直接観察することが可能です。教科書やネットの写真でしか見たことのない太陽の素顔を生の光として肉眼で捉える体験は、子どもだけでなく大人の知的好奇心をも強烈に揺さぶります。
また、サイエンスラボや科学情報室(図書室)には、科学・宇宙・ロボット・環境問題に関する専門文献や雑誌が所狭しと並び、展示で生じた疑問をその場ですぐに深掘りできる環境が整っています。単なるアミューズメント施設ではなく、知の探究拠点としての重厚なインフラを備えている点こそが、本施設の揺るぎない土台となっています。