フレーメン反応による「臭い顔」は通常、数秒から数十秒程度で終わり、その後は何事もなかったかのように通常の行動へ戻ります。しかし、愛猫の表情や口元に以下のような異変が伴っている場合、それは変顔ではなく「猫の臭い顔・病気」の警告サインである可能性を強く疑わなければなりません。
特に注意すべきは、口を半開きにしたまま戻らないケースや、口元を前足でしきりに気にする動作です。これらは口内に強い痛みや違和感を抱えている証拠であり、代表的な疾患として重度の歯周病や難治性口内炎、口腔内腫瘍が挙げられます。成猫の約8割が抱えているとされる歯周病のサインとしては、以下の症状が顕著に現れます。
【見逃してはならない口内トラブルの危険信号】
・口から腐敗臭や生臭い強い悪臭が漂う(猫の口臭の主原因)
・歯茎が赤く腫れ上がっている、または出血している
・よだれが大量に出ており、口元や前足が汚れている
・ドライフードを食べるのを嫌がり、ポロポロと口からこぼす
また、口臭がアンモニア臭のようにツンとする場合は腎不全、甘酸っぱい果物のような匂いがする場合は糖尿病性ケトアシドーシスの疑いもあります。匂いを嗅いだ時の一時的な反応ではなく、「常に口が開いている」「不快そうに顔を歪めている」「口臭が悪化している」といった場合は、速やかに獣医師の診察を受けてください。