耳の奥に走る激しい痛みと、首や耳の下のリンパの腫れ。この2つが同時に発生する最大の理由は、体内で起きている炎症と免疫反応の連動にあります。耳の構造は外耳・中耳・内耳に分かれており、周囲には「耳介後リンパ節」や「耳下腺リンパ節」「頸部リンパ節」が網の目のように張り巡らされています。
外耳道や中耳、あるいは喉の粘膜で細菌やウイルスが増殖すると、免疫細胞が病原体を食い止めるためにリンパ節で激しい防御反応を起こします。その結果としてリンパ節が炎症を起こして腫れ上がり、耳の奥の神経を刺激してズキズキとした痛みを引き起こすのです。
また、耳の奥の感覚を司る神経(三叉神経や舌咽神経など)は、顎や喉、首の神経と深くつながっています。そのため、耳そのものに異常がなくても、喉やリンパの炎症が「耳の奥の痛み」として脳に錯覚される関連痛のケースも珍しくありません。