セダムを庭に植えてはいけないと警告される最大の原因は、制御が極めて困難な爆発的ともいえる繁殖力にあります。乾燥に強く痩せた土壌でも育つ強靭さは大きな美点ですが、地植え環境ではその生命力が牙を剥きます。靴底や雨風でちぎれたわずか数ミリの葉片が土に触れただけで、わずか数日で発根し、独立した株として増殖を始めるためです。
特に「マンネングサ」の名で自生している在来種系のセダムは、日本の気候に完全に適応しており、一度根付くと周囲の草花を駆逐しながら広がり続けます。「雑草を抑えるつもりで植えたセダムが、自ら手に負えない最強の雑草に化けた」という悲痛な声は、園芸コミュニティで毎年のように繰り返される定番のトラブルです。