コリオリの力を理解する第一歩は、これが実在する力ではなく「回転している観測者から見たときにだけ現れる見かけの力」だと知る点にあります。
急ブレーキをかけた電車の中で体が前へ投げ出されるように感じる「慣性力」や、カーブを曲がる車内で外側に引っ張られる「遠心力」と同じ仲間です。外部の静止した視点から見れば、物体はただニュートンの運動方程式に従ってまっすぐ進んでいるに過ぎません。しかし、自分自身が回転する地面の上に立っていると、まるで謎の力で横から押されたかのように軌道が曲がって見えます。
19世紀のフランスの科学者ガスパール=ギュスターヴ・ド・コリオリが数学的に証明したことから名付けられ、地球のように回転する天体の上を移動するあらゆる物体(空気、海水、飛行機、ロケットなど)に必ず作用します。