不審な海外着信の主な目的は大きく分けて2つある。1つは、着信音を1〜2秒だけ鳴らして切る「ワンギリ」だ。画面に残った「+1」の履歴に慌てて折り返し電話をかけると、高額な国際通話料金が発生し、その一部が接続業者経由で悪徳グループの懐に入る仕掛けになっている。
より悪質なのが、電話に出てしまった人を狙う特殊詐欺やフィッシング詐欺のケースだ。自動音声(IVR)で「未納料金があります。オペレーターにお繋ぎします」と焦らせ、個人情報やクレジットカード情報を騙し取る。最近では、電話でのやり取りからWhatsAppなどのメッセージアプリへ被害者を誘導し、警察官や総務省関係者を装った偽の身分証明書を見せて口座送金を迫る事例も多発している。Twilioのような高度なクラウド通信プラットフォームが悪意ある第三者に悪用され、botによる機械的な自動ダイヤルが昼夜を問わず繰り出されているのが実態だ。