「すするのをやめなさい」と注意するだけでは、根本的な解決に至らない。耳鼻咽喉科専門医は、原因となっている鼻疾患そのものを治癒させることが先決であると強調する。近年では、個々の粘膜状態に合わせた抗アレルギー薬の処方や、内視鏡を用いた低侵襲な副鼻腔手術が普及し、鼻汁の過剰分泌自体をコントロールする選択肢が広がった。
学会レベルでも啓発活動が進んでおり、日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会は、小児期からの習慣化を防ぐ指導ガイドラインを提示している。耳管機能の検査や鼓膜の動的観察を通じて、耳へのダメージ度合いを正確に診断し、鼻をかむ習慣へと行動を上書きするアプローチが推奨されている。