悲劇は前触れもなく訪れた。高山善廣は樋口和貞、岩崎孝樹と組んで6人タッグマッチに出場。相手陣営はKUDO、坂口征夫、ヤス・ウラノという顔ぶれだった。アクシデントが発生したのは、危険な大技を繰り出した場面ではない。プロレスの基本技である「回転えび固め(サンセットスリップ)」を仕掛けた瞬間だった。
相手の腰に飛んで組みつこうとした際、高山の頭部が角度悪くマットへと打ちつけられた。自重と落下の衝撃が集中し、第8頸椎を損傷。その場から自力で動くことができなくなった。レフェリーの即座の判断で試合はストップし、救急搬送されたものの、首から下の完全麻痺というあまりにも過酷な現実が宣告された。