シリーズが時代を超えて若年層を獲得し続ける背景には、ハロというアイコンの存在が不可欠だ。近年の大ヒット作『機動戦士ガンダム 水星の魔女』でも、学園生活やモビルスーツのコンソール周りにハロの遺伝子を感じさせる球体型デバイスが巧みに配置されていた。
激しい戦争や政治劇が展開されるリアルロボットアニメの世界において、ハロの丸いフォルムは視聴者に心理的な安全地帯を提供する。シリアスな展開の合間に見せるポヨンとした跳躍や無機質ながらどこか情けない音声は、緊張と緩和を生み出す演出上の極めて重要な装置として機能し続けているのだ。