アクセントクロスを採用した施主から寄せられる代表的なアクセントクロス後悔理由を掘り下げると、ある共通のパターンが浮かび上がってきます。それは「壁紙単体の色や柄の可愛さだけで決めてしまい、立体的な住空間としてのバランスを見落としている」点です。
一般的にアクセントクロスダサい原因として最も多く挙げられるのが、「唐突感」と「安っぽさ(チープ感)」の2点です。部屋のベースクロス(白やアイボリー)に対して、窓枠、建具(ドア)、床材、家具との連続性を考慮せずに強い原色や奇抜な大柄を配してしまうと、まるで「そこだけ壁紙が足りなくなって別の紙を貼った」かのような違和感が生まれます。これが視覚的な唐突感の正体です。
また、住宅展示場やインテリアショップのような高い天井高や十分な奥行きがない一般的な居室において、コントラストが強すぎるクロスを無計画に採用すると、視線が逃げる場所を失い、空間全体が狭苦しく感じられます。周囲の木目やファブリックとの質感のギャップが埋まらないまま壁だけが悪目立ちすることが、「思い描いていた洗練された空間」から遠ざかる最大の要因となっています。