SNSや相談窓口に寄せられる被害報告を追跡すると、単なる「うるさい」という騒音被害にとどまらない深刻な事態が浮き彫りになります。
都内の木造住宅に暮らす50代男性は、当時の異変を次のように振り返っています。
「最初はネズミかと思って市販の罠を置いたが全く効果がなかった。夜中の2時を過ぎると天井裏から『キーキー』という鋭い鳴き声と激しく争うような音が響き、不眠症になった。1ヶ月後、天井板に茶色いシミが広がり始め、耐え難いアンモニア臭が部屋中に充満。業者を開口点検させたら、断熱材の上に数十キロに及ぶ糞尿が溜まっていた」
ハクビシンには決まった1箇所に糞尿を排泄し続ける「ため糞(ためふん)」という強い習性があります。この習性により、天井裏の石膏ボードや木材が腐食し、最終的に重みで天井が抜け落ちる事故が全国で多発しています。排泄物に湧くイエダニやノミが階下の居室へ落下し、住人に激しい皮膚炎やアレルギー症状を引き起こすケースも後を絶ちません。