どれほど頑丈に作られた構造物であっても、時間の経過からは逃れられない。1963年の完成から60年以上が経過した今、コンクリート構造物の長寿命化プロジェクトが本格化している。膨大な水圧を一点に集中させずに左右の岩盤へ逃がすドーム型アーチ構造の健全性を保つため、内部には無数の計測機器が張り巡らされている。
近年では、超音波探傷技術や特殊コンクリート改質剤を用いた補修作業が継続的に実施され、理論上はさらに100年以上の運用が可能な状態が維持されている。「先人たちが残してくれた人類の遺産を、完璧な状態で次の世代へ手渡す」。現場で作業にあたる技術者の言葉には、並々ならぬプライドが滲む。厳しい北アルプスの山懐で、巨大ダムは今日も静かに、そして力強く日本の未来を支え続けている。 (出典: 黒部 ダム(Yahoo!ニュース))
詳細を見る詳細を見る詳細を見る