マッチングアプリの利用動向やコミュニティ内のアンケート調査によると、純粋な「完全タチ」「完全ネコ」を自認する層はそれぞれ約20〜25%前後に留まります。一方で、最もボリュームが大きいのは「タチ寄りリバ」「ネコ寄りリバ」を含むリバーシブル層であり、全体の45〜55%を占めています。
当事者の手記やインタビュー取材では、外見や先入観によって役割を決めつけられることへの葛藤が度々語られています。
「見た目がボーイッシュだからという理由だけで、初対面からタチ扱いされるのが苦痛だった。ベッドの上では甘えたいし受け身でいたいのに、勝手な役割を期待されて疲弊してしまった経験がある」(20代・レズビアン当事者の証言)
「普段の仕事では管理職としてチームを引っ張っているが、パートナーとのプライベートな時間ではすべてを委ねたい。日常のリーダーシップと性的な役割はまったく別物」(30代・ゲイ当事者の証言)
このように、社会的なジェンダー表現や普段の振る舞いと、親密な関係性における欲求は必ずしも一致しません。「どちらがリードすべきか」という固定概念に縛られることなく、個々のパーソナリティをありのままに見つめる視点が求められています。