長襦袢のたたみ方決定版!シワを防ぐ本だたみと衿芯を抜く理由

長襦袢のたたみ方決定版!シワを防ぐ本だたみと衿芯を抜く理由

長襦袢のたたみ方決定版!シワを防ぐ本だたみと衿芯を抜く理由を徹底追究! 読者が気になる トピックの裏側を分かりやすく展開します。

「着物を脱いだあと、疲れて衿芯を入れたまま畳んでしまった」――着付け初心者からベテランまで、一度は経験しがちなこの行為には、着姿を台無しにする重大なリスクが潜んでいます。結論から言えば、衿芯を入れたまま畳むのは厳禁です。

衿芯を入れたまま長襦袢を二つ折りや三つ折りにすると、プラスチックやメッシュでできた芯材に鋭角な折れ癖がつきます。一度芯に折れ線が入ると、アイロンをかけても平らには戻りません。その結果、次回着物を着た際に半衿が不自然に波打ち、胸元のVゾーンが歪んでだらしない印象を与えてしまいます。着物警察ならずとも、胸元の乱れは外見全体の品格を著しく損ねる要因になります。

それだけではありません。衿芯の角が半衿の内側に強い圧力で押し付けられることで、正絹などの薄い半衿生地が内側から擦り切れ、破断する事故が多発しています。都内のある老舗悉皆屋(着物メンテナンス専門店)の職人は次のように証言します。

「『衿の筋が消えない』『半衿の折り目が裂けた』と持ち込まれる長襦袢の約7割は、衿芯を抜かずに長期間保管されていたものです。芯のテンションが生地の繊維を引っ張り続け、繊維が伸び切ってしまうと、専門業者でも元の滑らかな風合いに戻すのは極めて困難です」

正しい手順は極めてシンプルです。長襦袢を脱いだら、まず最初に衿芯をゆっくり引き抜くこと。抜いた衿芯は、直径10〜15センチメートル程度にふんわりと丸めてゴムで軽く留めるか、着物専用の小物ハンガーに吊るして直線状態を維持するのが理想です。このわずか数秒の手間が、長襦袢の寿命を数年単位で延ばす分かれ道となります。

石川 優花
著者

石川 優花

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。