1985年に日本中を震撼させた「パラコート連続毒殺事件」。全国で12人もの尊い人命が奪われ、無差別殺人の恐怖が列島を覆い尽くした。喉を潤すために手にした一本の缶飲料に、致死量の毒物が仕込まれている――この理不尽極まりない悪意に対し、当時の社会は激しく動揺した。
犯人は自動販売機の商品取り出し口や上部に、除草剤「パラコート」を混入した飲料を放置。それを「取り忘れ」と思い込んで口にした人々が、激しい内臓不全を引き起こして犠牲になった。警察の懸命な追跡にもかかわらず、犯行現場の防犯カメラが存在しなかった時代背景も災いし、事件は未解決のまま時効を迎えることになる。
しかし、時効成立後も研究者や元捜査関係者による検証は終わっていない。2026年の最新考察と未公開証言からは、単なる狂気にとどまらない、周到かつ冷酷な犯人像が浮かび上がってくる。