北九州は、日本文学史に不朽の足跡を残したミステリー界の巨匠・松本清張が青年期までを過ごしたゆかりの地でもある。小倉城の目と鼻の先に位置する松本清張記念館は、文豪の思索の軌跡と圧倒的な作品世界を追体験できる充実の施設だ。
書斎や応接間が実物大で再現された展示スペースに足を踏み入れると、ペン走る音が今にも聞こえてきそうな臨場感に包まれる。社会派ミステリーの金字塔を打ち立てた背景には、この街で過ごした日々と思察の蓄積があった。
文学愛好家はもちろん、人間ドラマを愛するすべての旅行者にとって、この探訪ルートは旅の体験をより一層味わい深いものへと変えてくれるだろう。