鳩の落としものは単なる汚れではない。乾燥した糞が微粒子となって室内へ侵入すると、人体へ牙をむく。
特に警戒すべきは、真菌(カビの一種)によって引き起こされる「クリプトコックス症」だ。免疫力が低下している高齢者や小さな子どもが吸い込むと、肺炎や髄膜炎を引き起こし、重症化する危険がある。衛生管理・感染症予防の視点からも、ベランダの糞害は決して見過ごせない。
掃除後の消毒は、水拭きだけでは不十分だ。エタノール(消毒用アルコール)や次亜塩素酸ナトリウムをスプレーし、しっかりと除菌する必要がある。使用したマスクや手袋、掃除用の雑巾は、他のゴミと分けて二重に密閉した上で廃棄するのが衛生管理の鉄則である。