強烈なビジュアルと反逆的な魅力といえば、『スーサイド・スクワッド』でマーゴット・ロビーが演じたハーレイ・クインの狂騒的なポップさが記憶に新しい。ポップアイコンとしての圧倒的破壊力は、映画史に強烈な足跡を残した。
対照的に今回の作品は、ネオンと雨に濡れた退廃的なサイバーパンクの世界観を前面に押し出している。マーゴット・ロビーが見せた狂気とは一味違う、静けさの中に狂気を秘めたクールな異彩を放っているのが特徴だ。
ディストピアな街並みと胸元のタトゥーが放つ怪しい光彩。高度なCG技術と実写の泥臭さが交錯する映像美は、観る者を一瞬でスクリーンの中へと引きずり込む。