コンサート会場で推しと目が合い、自分だけに向けられたリアクションをもらう「確定ファンサ」。その夢のような瞬間を導く最大のカギは、実は文字のメッセージ性以上に「色の見えやすさ」にある。アリーナの照明は刻一刻と変化し、時に激しいレーザー光や暗転が客席を包み込む。そうしためまぐるしい環境のなかで、アーティストの視界に一瞬で飛び込む配色とはどのようなものなのだろうか。
結論から言えば、遠くからでも一目で認識されるデザインには明確なルールが存在する。周囲のファンと差をつけるためには、ただ派手な色を並べるのではなく、人間の目が暗闇で光をどう知覚するかを突き詰めることが欠かせない。視線を独占するための配色術は、ファン心理の熱意とロジカルなカラー戦略が交差する、最新のライブ参加テクニックなのだ。