Web上では「手ぶらで新幹線で行ける」「ファミリーに優しい」と謳われる那須塩原のスキーツアーですが、現場のリアルな実態はどうなのでしょうか。実際に利用した家族連れや初心者の生の声から、見落としがちな注意点が見えてきます。
まず、那須塩原駅からの直行無料シャトルバスは、新幹線利用者にとって強力な武器です。東京駅から那須塩原駅まで東北新幹線「なすの」で約70分、そこからバスで約1時間という動線は、降雪時の峠道運転に不安を抱える層から「チェーン装着のストレスから完全に解放された」と絶大な支持を得ています。ただし、1便あたりの定員が決まっている完全予約制のため、土日祝日は乗車希望日の数週間前に満席になるケースが多発しています。新幹線チケットよりも先にシャトルバスの座席を確保することが、失敗を防ぐ最大の鉄則です。
一方、ゲレンデ内の「手ぶらレンタル」については注意が必要です。板、ブーツ、ストック、スノーボード本体、アウターウェアの貸出体制は非常に整っており、最新モデルを試乗できるメリットがあります。しかし、衛生上の理由から「グローブ」「ゴーグル」「ニット帽」の肌に触れる3点セットはレンタル対象外(売店での買い取り販売)となっていることが一般的です。現地で購入すると想定外の出費となるため、この3点だけは必ず事前に量販店やネット通販で揃えて持参するのが賢明です。
ファミリー層から高い評価を受ける「キッズパーク(ハンタマ広場)」は、一般の滑走コースと物理的なフェンスで完全に遮断されています。上級者が誤って飛び込んでくる衝突事故の危険が徹底排除されており、安全性が際立ちます。全長数十メートルの動く歩道(スノーエスカレーター)が設置されているため、重いウェアを着た幼児を抱えて雪山を登る必要がなく、チュービングやそり遊びをストレスフリーで満喫できる点が親世代の支持を集めています。