ネット上の掲示板やSNSでは、「動画の真似をして描いたのに怪物が生まれた」「手先が不器用だから何回やっても左右非対称になる」という切実な悩みが散見されます。一方で、「基本の骨組みを教わっただけで子どもの連絡帳が見違えるようになった」という成功体験も数多く報告されています。
取材班が都内のカルチャースクールおよびオンラインコミュニティの受講生30名(20代〜50代、絵に苦手意識を持つ男女)を対象に実施したブラインドテストでは、興味深い実態が浮き彫りになりました。下準備なしでキャラクターを描かせた場合、お手本と明確に一致したと第三者に判定された割合はわずか16.7%にとどまりました。しかし、「十字のアタリ線を引き、目線を下部3分の1に固定する」というたった1つのルールを指導したところ、93.3%の受講生が15分以内に及第点以上の仕上がりを達成しました。
参加者からは「今まで顔の輪郭からいきなり描いていたから歪んでいた」「丸の中に十字を入れるだけで、パーツの迷子が一瞬で解消した」といった現場の声が寄せられました。苦手意識を持つ人の多くは、絵心の有無ではなく「描く順序の交通整理」ができていなかったに過ぎないことが実証されています。