実用性の高い機能である一方、Late Nightには見落とされがちな落とし穴が2点存在します。それがデジタルクリッピングによる音割れと、ストリーミングサービス間での仕様の違いです。
ダイナミックレンジを無理に圧縮して基礎音量を持ち上げると、マスタリング段階ですでに音圧が高く作られている近年のEDMやJ-POPなどでは、波形のピークが上限に達して「プチプチ」とした歪み(音割れ)が発生するリスクがあります。特にiPhone本体の音量スライダーを100%近くまで上げている場合、内蔵アンプの歪みも加わり、高音域が耳障りな濁った音になりがちです。
また、最も混同しやすいのが対応アプリの範囲です。iOSの「設定」アプリ内にある「ミュージック」>「EQ」設定は、基本的にApple Musicおよび標準ミュージックアプリの再生音にのみ適用されます。Spotify、YouTube、Netflixなどのサードパーティ製アプリには連動しません。
Spotifyで同様の効果を得たい場合は、Spotifyアプリ内の「設定」>「音質」>「イコライザ」を開き、手動で低域と高域をやや持ち上げるか、「音量レベル」を「大(騒音環境向け)」に設定する必要があります。「iPhone本体の設定を変えたのにYouTubeの音が大きくならない」と疑問を感じるケースの多くは、このアプリ間の仕様差異が原因です。