ネット上の考察記事やSNSでは、「鼻プチ(鼻の穴にプラスチック器具を入れて鼻先を高く見せる器具)を使っているだけではないか」という擁護論や、逆に「ソウル・江南(カンナム)の〇〇整形外科に通っている」といった真偽不明の病院名が頻繁に拡散されています。しかし、これらの言説には現場の実態と乖離した盲点が存在します。
まず「鼻プチ説」についてですが、激しいダンスパフォーマンスを日常的に行うK-POPの現場において、鼻腔内器具の使用は極めて非現実的です。息が激しく上がる過酷なステージ上での落下リスクや、呼吸阻害によるパフォーマンス低下を考えれば、ステージ上で鼻プチを常用することは医学的・物理的観点からほぼあり得ません。
一方で、メイクの力については一般の想像を遥かに超えています。韓国のトップアイドル専属メイクアップアーティストは、骨格のミリ単位の凹凸に対して、複数のトーンが異なるパウダーやスティックを使い分け、人工的な影と光の反射(ベーキング技術やストロボ効果)を作り出します。カメラのストロボや強力なスタジオ照明が当たると、肉眼とはまったく異なる「急激な立体感」が生じるため、写真1枚を切り取って「整形に失敗した」「急に尖った」と判断するのは早計です。
また、韓国の美容外科に関する噂に関しても、HYBEをはじめとする大手芸能プロダクションはタレントの健康管理やプライバシー保護に関して厳格な秘密保持契約(NDA)を結んでいます。真偽不明のブローカーやSNSアカウントが「彼女が通ったクリニック」として特定の病院名を挙げるケースは、単なるマーケティング目的の無断言及である可能性が高く、情報の取り扱いには慎重さが求められます。