局の顔が流出するたびに囁かれるのが、アナウンス室の噂の真相や水面下での慰留交渉です。
実態として、局側が看板アナウンサーの独立を無条件で容認しているわけではありません。特にプライム帯の報道番組を支えるキャスターが抜けることは、視聴者の信頼失墜に直結するため、アナウンス室幹部や役員による度重なる面談と引き止め工作が行われます。しかし、「地方転勤を免除する」「特命ポストを用意する」といった個別配慮は組織の公平性を損なうため、局側が提示できる防衛策には限界があります。
また、ネット上では「局内の派閥争いに敗れた」「人間関係の摩擦が原因」といった真偽不明の臆測が飛び交いますが、報道現場の内情を知る関係者によると、本質は個人の自己決定権の行使にあります。民放キー局が制作費削減の煽りを受けて自局の高給アナウンサーを減らし、スポットで抜群の知名度とアナウンス力を誇る元NHKアナを「即戦力の看板」として高待遇で迎え入れる需給の一致が、移籍を加速させているのが冷徹な実相です。