治らない腕のしびれは胸郭出口症候群?原因とセルフチェック・治し方

治らない腕のしびれは胸郭出口症候群?原因とセルフチェック・治し方

治らない腕のしびれは胸郭出口症候群?原因とセルフチェック・治し方とは一体何なのか? 専門的な分析を簡潔に解説します。

胸郭出口症候群は、どのトンネルで絞扼(締め付け)が起きているかによって病名とアプローチが分かれます。代表的な3つの病態に、先天的・構造的な要因である頚肋(けいろく)を加えた比較データは以下の通りです。

疾患・分類タイプ主な圧迫部位(解剖学的狭窄部)発症しやすい体型・動作要因臨床的特徴と保存療法の主眼斜角筋症候群
(しゃかくきん)前斜角筋と中斜角筋、第1肋骨が形成する「斜角筋間隙」ストレートネック、首の過緊張、呼吸が浅いデスクワーカー首を反対側に倒して後ろへ反らすと増悪。首周辺の筋緊張緩和が第一選択。肋鎖症候群
(ろくさ)鎖骨と第1肋骨の間のすき間である「肋鎖間隙」なで肩、重いリュックの常用、極端な猫背姿勢肩を後下方に引くと脈が弱まる。肩甲骨挙上筋群(僧帽筋など)の強化が有効。小胸筋症候群
(過外転症候群)烏口突起に付着する小胸筋と胸壁の間の「小胸筋下間隙」巻き肩、投球動作・水泳選手、腕を高く挙げる作業者腕を真横から真上へ広げるとしびれが強まる。大胸筋・小胸筋の柔軟性獲得が必須。頚肋症候群
(骨性異常)第7頚椎から先天的に突出した余分な肋骨(頚肋)周囲先天的骨異形成(レントゲン撮影で確認可能)骨の物理的突起による圧迫。難治性の場合は骨切除等の外科的検討対象となる。

自身の症状がどのタイプに当てはまるかを正確に把握しないまま、画一的な運動を行っても効果は期待できません。場合によっては圧迫をさらに強めてしまい、病状を悪化させるリスクがあるため細心の注意を払う必要があります。

中川 明日香
著者

中川 明日香

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。