制度面でも、親たちの関係性を見直す動きが急速に進んでいる。その最前線にあるのがPTAのあり方だ。
従来、PTA組織は「全員参加が当たり前」という暗黙の同調圧力を背景に運営され、一部の独善的な役員による権力の乱用や、特定家庭への負担の押し付けが常態化していた。しかし近年、文部科学省がPTAの任意加入の周知や業務のスリム化を促す通知を出したことを契機に、全国の小中学校で「解散」や「完全ボランティア制」への移行が相次いでいる。
組織という公的な後ろ盾を失ったことで、かつてPTA室を牛耳っていたようなタイプのママ友が振るう権力は確実に弱まりつつある。だがその反面、公式な枠組みからあふれ出た人間関係の摩擦が、非公式なLINEグループや個人的な付き合いの場へとなだれ込み、より見えにくい場所で執拗なトラブルを引き起こすという新たな課題も浮き彫りになっている。