ネット上の掲示板やSNSでは、「田舎の実家のおも家をどうすべきか」という悲痛な叫びが連日投稿されています。大手ポータルサイトの知恵袋やコミュニティを検証すると、維持管理の厳しさを物語る実態が浮き彫りになります。
「築80年のおも家を相続したが、広すぎて冬は室内が外気温とほぼ同じ氷点下になる」「台風のたびに瓦がずれていないか心臓が縮む思いをする」「年間3回業者に頼む敷地の草刈り代だけで毎年20万円以上が吹き飛ぶ」といった証言は珍しくありません。特に延床面積が50坪から80坪を超える伝統的な主屋は、雨漏り修繕、シロアリ防除、庭木の剪定など、住んでいなくても年間50万〜80万円の維持コストが定常的に発生します。
一方でおも家解体の注意点に関しても、現場からは切実なトラブル報告が寄せられています。特に深刻なのが「残置物(ゴミ・家具・仏壇)の処分」です。何代にもわたって住み継がれたおも家の蔵や屋根裏には膨大な生活用品が眠っており、これらを専門業者に撤去してもらうだけで100万〜200万円の追加出費が発生する例が後を絶ちません。さらに、2023年10月以降に完全義務化されたアスベスト(石綿)の事前調査および除去作業に伴い、建材の処分費用が過去最高水準で高止まりしています。