演奏者が最初に直面する大きな壁が、BmやF♯mといったセーハ(指一本で複数の弦を押さえるフォーム)を伴う難関コードだ。音がかすれたり、指の関節が痛くなったりして途中で挫折してしまう例は少なくない。しかし、無理に完璧なバレーコードを押さえる必要は全くない。
例えばBmコードの場合、1弦をミュート(消音)して2〜4弦と5弦の必要な音だけをピンポイントで押さえる「簡略化フォーム」を採用すれば、指への負担は一気に激減する。また、コードチェンジの直前に解放弦を打ち鳴らす「オープン・ストローク」を挟むことで、指を移動させるための物理的な猶予時間を稼ぐことができる。こうしたプロの現場でも使われる裏技を取り入れることが、スムーズな演奏への近道だ。