大相撲の長い歴史の中で、積み上げられた星の数は力士の偉大さを物語る最も雄弁なデータです。通算勝ち星ランキングの頂点に君臨するのは、第69代横綱・白鵬(現・宮城野親方)の1187勝。2位に魁皇(1047勝)、3位に千代の富士(1045勝)と、昭和から平成のレジェンドたちが名を連ねています。
一方、金星最多記録力士として語り継がれているのが、元関脇・安芸乃島(現・高砂親方)の通算16個という大記録です。続いて元関脇・土佐ノ海の11個、元関脇・出羽花の10個と続きます。金星を獲得するためには「前頭に在位していること」が条件となるため、強すぎて大関や関脇に定着した大力士は金星を獲得する機会自体が少なくなります。安芸乃島の16個という記録は、長年にわたり幕内上位に踏みとどまり、横綱キラーとして土俵を沸かせ続けた実力と執念の結晶と言えます。