参列する立場や髪の長さによって、選ぶべきアイテムの基準は大きく変化します。特に新郎新婦の母親や近親者として列席する場合、ゲストを迎える「ホスト側」としての品格が問われます。
黒留袖を着用する母親の場合、バチ型の黒留袖用かんざしや、本真珠をあしらった格調高い銀杏型のかんざしが正解です。派手な揺れるチャーム付きや大ぶりな洋風コームは避け、金蒔絵(まきえ)や螺鈿(らでん)細工が施された伝統的な意匠を選ぶことで、気品漂う佇まいが完成します。親族の洋装であれば、直径10mm前後の上質なパールピンを数本、夜会巻きのサイドに品よく忍ばせるスタイルが好評です。
一方で、アレンジの幅が限られるショートヘアやボブヘアのゲストは、髪飾り選びが全体の完成度を決定づけます。「髪が短くてまとめ髪ができない」という場合でも、ブローしたタイトなシルエットに華奢なメタルバレッタや、ビジューが連なる極細ピンを耳後ろに添えるだけで、一気にフォーマル仕様へ格上げされます。襟足をすっきりと見せつつ、片サイドだけにアクセントを置く「アシンメトリーな配置」が洗練された印象を与えるコツです。