大門圭介を語る上で不可欠な三種の神器が、ショットガン、スーパーZ、そしてサングラスです。これらのアイテムは単なる小道具にとどまらず、大門のトレードマークとして視覚的なインパクトを決定づけました。
大門が愛用した散弾銃は、アメリカのレミントン・アームズ社製「M31 RS(ライアット・ショットガン)」をベースにした特注カスタムです。ストック(銃床)を切り落としてピストルグリップ化し、バレル(銃身)を短縮したソウドオフ仕様。犯人に向けて片手で素早くフォアエンドを引き、次弾を装填する「ワンハンドコッキング」は、渡哲也氏の卓越した身体能力と徹底したリハーサルによって実現した伝説のアクションです。
アイウェアには、当時最高峰とされたRay-Ban(レイバン)のアビエーター/ティアドロップ型サングラスをはじめ、渡氏自身がこだわり抜いた逸品が採用されました。鋭い眼光をダークレンズの奥に隠しつつ、感情の機微をわずかな顎の動きや口元の引き締まりで表現する演技スタイルは、まさに渡哲也氏ならではの職人技でした。
そして、日産自動車の全面協力によって誕生した専用パトカーが「スーパーZ」です。フェアレディ280Z(S130型)をベースに、ゴールドとブラックのツートーンカラーで仕上げられ、油圧開閉式のフルガルウィングドアを装備。ボンネット上には2基の20mm催涙弾発射機、リアには煙幕発生装置を備え、数々のカーチェイスで圧倒的な機動力を誇りました。