相楽伊織のアイドル人生は、グループの歴史の中でも類を見ない特殊なスタートを切りました。2013年3月に乃木坂46の2期生オーディションに合格したものの、当時在籍していた高校の校則が芸能活動を禁じていたため、即座の活動参加を断念。約1年3カ月もの間、表舞台に立つことなく学業に専念せざるを得ない空白期間を過ごしました。
転機が訪れたのは2014年6月14日、赤坂ACTシアターで開催された舞台『16人のプリンシパル trois』の場でした。サプライズとしてファンにお披露目され、研究生として正式に合流を果たします。そして復帰からわずか半年余りが経過した2015年1月18日深夜の冠番組『乃木坂って、どこ?』にて、誰もが予想しなかった事態が起きます。乃木坂46 11thシングル『命は美しい』の選抜発表において、正規メンバーへの昇格と同時に、3列目のポジションへと名前を呼ばれたのです。
この相楽伊織 研究生昇格の経緯は、7thシングル『バレッタ』でセンターに抜擢された堀未央奈を彷彿とさせる劇的な展開でした。復帰直後でグループ内での握手会実績やファン層の基盤が確立されていない段階での大抜擢に対し、当時のメディアやファンの間では「運営が放つ2期生の秘密兵器」として絶大な期待が寄せられました。しかし、結果として相楽伊織の選抜回数は、グループ在籍全期間を通じてこの1回のみに終わることになります。