愛犬の健やかな長寿を全うさせるには、犬種固有の身体的弱点を把握することが不可欠だ。日本獣医師会の発信情報や臨床現場でも、両者のケアにおける注意点は明確に分かれている。
チワワで最も警戒すべきは、膝蓋骨脱臼(パテラ)や気管虚脱、そして細い顎に起因する歯周病リスクだ。小さな骨格は段差からの飛び降りや転倒に弱く、室内には滑り止めマットの設置が必須となる。
一方、パグ最大の課題は短頭種特有の呼吸器トラブル「短頭種気道症候群」と、顔のシワに溜まる皮脂による皮膚炎だ。夏場の熱中症リスクは全犬種の中でもトップクラスであり、24時間体制の湿度・温度管理が欠かせない。世界的なカリスマ犬訓練士であるシーザー・ミランも指摘するように、パグのような短頭種は興奮しすぎると呼吸困難に陥りやすいため、穏やかで一貫したリーダーシップによる精神的安定が必要とされる。