ダウンタウンをはじめとするレギュラー陣が繰り広げる『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!』の歴史には、数々の尖った企画が存在します。その中でも、理屈抜きの衝撃映像として視聴者の脳裏に焼き付いているのが「ゴボウしばき合い対決」です。
企画の骨子は極めて原始的です。スタジオの中央に立ち、泥がついたままの長大な生ゴボウを互いに握り締め、合図とともに相手の背中や肩、太ももを全力で叩き合います。乾いた鈍い打撃音、飛び散る泥と繊維、そして悶絶する芸人たちの生々しい表情が、深夜帯の視聴者に強烈なインパクトを与えました。
これほどまでに話題を集めた背景には、「言葉によるお笑い」の頂点に君臨していたダウンタウンが、あえて原始的な「痛みとシュールさ」に全振りしたというギャップがあります。洗練されたトークを展開する一方で、大の大人が野菜1本で本気の小競り合いを演じるコントラストこそ、本企画が語り草となった最大の理由です。