多くのファンが気にかけているのは、二人の間に流れる「特別な絆」の正体でしょう。単なるビジネスパートナーでも、単なる友人関係でもない。そこには、お互いの人生と美意識に対する絶対的なリスペクトが存在します。田川が黒柳の事務所の代表やサポート役に就いた際も、世間では様々な憶測が飛び交いましたが、真相は極めてシンプルでした。黒柳徹子という巨星の魅力を誰よりも理解し、その輝きを最も純度の高い形で世に残したいという田川の誠実な覚悟があったからです。
二人が長年集めてきた珠玉のコレクションを一般に公開した『黒柳徹子×田川啓二 SU・TE・KI!展』では、会場を埋め尽くす圧巻の展示品に日本中が息を呑みました。二人が何十年もかけて世界中から集めたガラス細工、ペーパーウェイト、伝統衣装。企画の裏側では、どの配置なら訪れた人が一番ワクワクするか、夜遅くまで意見を交わし合う二人の姿がありました。互いを信頼し切っているからこそ生まれる妥協のないディスカッションこそが、あの奇跡のような空間を完成させたのです。