岡崎京子の傑作コミックを蜷川実花監督が極彩色の映像美で映画化した『ヘルタースケルター』では、水原希子は沢尻エリカ演じる主人公・りりこを脅かす後輩モデル・吉川こずえ役を熱演しました。
全身整形の秘密と美のプレッシャーに蝕まれていくりりこに対し、吉川こずえは「生まれながらの美貌」と「飾らない自然体」を持つ無敵の存在として描かれます。作中では、男性との情熱的な絡みやベッドシーンを通じて、天然であるがゆえに残酷な若さとエロスを鮮烈に放ちました。
虚飾の女王として崩壊していくりりことのコントラストを際立たせる彼女の立ち振る舞いは、映画の緊迫感を最高潮へと引き上げる名バイプレイヤーとしての力量を示した瞬間でした。