日本人の心に根付く馬の原風景は、古くから歌い継がれる童謡や伝承にも色濃く残っています。昭和13年に発表された童謡「お馬の親子」(作詞:林柳波、作曲:下総皖一)は、「お馬の親子は なかよしこよし いつでもいっしょに ぽっくりぽっくりあるく」というお馬の親子歌詞が示す通り、親子の情愛と長閑な田園風景を象徴する名曲です。
保育現場や家庭内では、子どもを膝の上に乗せて上下に揺らす「お馬さん手遊び歌」(「おうまのおやこ」「おうまのけいこ」等)が、乳幼児のリズム感覚や親子の愛着形成を育む定番スキンシップとして今なお重宝されています。
一方で、現代社会において大きな関心を集めているのが競走馬引退後現在の動向です。競馬界で活躍した競走馬(サラブレッド)は、現役を退いた後、乗馬クラブの練習馬、観光牧場の功労馬、あるいはアニマルセラピー馬としてセカンドキャリアを歩むケースが増加しています。引退馬を支えるファンによる養老牧場への支援やクラウドファンディングの輪は、動物愛護と共生の観点から新たな社会現象として定着しています。