『食戟のソーマ』で高い人気を誇るタクミ・アルディーニについて、幸平創真のライバルである彼の最終回その後と現在、そして遠月十傑入りを果たした経緯から確認していきましょう。ジャンプGIGAで描かれた完結編エピローグ『食戟のソーマ ~Le dessert~』の公式記録によると、遠月学園を卒業して25歳となったタクミは、故郷であるイタリア・フィレンツェへ帰郷しています。双子の弟・イサミとともに実家の大衆食堂「トラットリア・アルディーニ」の厨房に立ち、二代目シェフとして店を切り盛りする姿が描かれました。
特筆すべきは、彼が単に実家を継いだだけでなく、イタリア全土から美食家が足を運ぶ名店へと格上げした点です。25歳になった現在も創真への強烈なライバル心は一切衰えておらず、事あるごとに日本へ足を運んでは創真の父・幸平城一郎や創真本人と料理の腕を競い合っています。物語終盤の国際料理コンクール「THE BLUE」では、創真、恵とチームを組んで団体戦を突破するなど、名実ともに世界水準の若手料理人として確固たる地位を築きました。
彼が学園内の最高意思決定機関である遠月十傑第七席の座を射止めた直接の契機は、薊政権との決戦となった「連隊食戟(レジメンタル・ショクゲキ)」での大金星にあります。遠月茶寮料理學園高等部1年生(中等部2年からの編入生)であったタクミは、反逆者側の一員として参戦し、当時の十傑第九席・叡山枝津也と激突しました。対戦相手の料理を無력化する「アーティチョーク」を仕込んだ叡山の狡猾な戦術に対し、タクミはイサミとの修練で培った技術の粋を集めた「牛肉の時雨煮ピッツァ」で真っ向から応戦し、審査員満場一致の完勝を収めています。
また、アニメ版『食戟のソーマ』シリーズ(1期〜5期『豪ノ皿』)においてタクミの声を担当した花江夏樹氏の存在も、キャラクターの魅力を語る上で欠かせません。当時のアニメ特番インタビューや公式ラジオでの証言によると、花江氏は「最初はクールな二枚目として演じ始めたものの、創真に振り回されてツッコミを入れる場面が増えるにつれ、プライドの高さと愛すべきヘタレ感のバランスを強く意識した」と語っています。イタリア語の料理名を流暢に響かせる凛とした発声と、創真に無視されて「おい!聞け!」と声を裏返らせるコミカルな演技の緩急が、タクミという人物の立体感を決定づけました。