大正揺るがした白蓮事件の真相!愛と絶縁状の結末とその後

大正揺るがした白蓮事件の真相!愛と絶縁状の結末とその後

大正揺るがした白蓮事件の真相!愛と絶縁状の結末とその後の見逃せないポイントを一挙に解説しました。

1921年(大正10年)10月22日、東京朝日新聞の朝刊に掲載された一本のスクープ記事が、日本社会に激震を走らせました。九州の「筑豊の炭鉱王」と謳われた大富豪・伊藤伝右衛門の妻であり、大正歌壇のスターであった柳原白蓮が、夫へ宛てた長文の絶縁状を公表し、愛人関係にあった宮崎龍介のもとへ失踪したのです。

華族の最高峰に位置する伯爵家の令嬢が、夫への告発文を全国紙に晒して年下の愛人と駆け落ちするという前代未聞の事態は、瞬く間に全国民の注目の的となりました。この事件は、宗教界を揺るがした「大本教事件」、政官界を巻き込んだ「シーメンス事件」や「松島遊郭疑獄」などと並び、大正三大スキャンダルの代表格として歴史に刻まれています。

当時、女性には参政権はおろか法的な権利もほとんど認められておらず、妻が不貞を働けば刑法上の姦通罪に問われる時代でした。社会的地位も名誉もすべてを投げ打ち、身の危険を冒してまで決行されたこの事件は、旧態依然とした身分制度と家父長制社会に対する宣戦布告でもあったのです。

石川 優花
著者

石川 優花

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。