時代は流れ、2026年現在の日本スポーツ界を見渡すと、二重国籍の選手や帰化選手、ハーフのアスリートが日本代表として活躍することが当たり前の光景となっている。ファンの受け止め方も大きく変化し、「国籍」よりも「その選手個人」を応援する土壌が育ちつつある。
しかし、張本氏が現役だった昭和中期は、現在とは比較にならないほど排他的な空気が漂っていた。その中で「韓国籍のままで日本の頂点に立つ」という意志を貫いた彼の存在は、現代の多様なアスリートたちが活躍できる道を切り拓いた先駆者としての意味合いも持っている。