初心者が最も恐怖を抱きやすい「並び方」と「注文方法(コール)」ですが、構造を論理的に理解していれば何も恐れることはありません。三田本店独自の動線をステップ順に整理します。
まず店舗前の並びですが、店舗正面の歩道に数名が並び、そこから勝手口(裏手)の路地へと列が折り返します。近隣の住宅や一般通行人の妨げにならないよう、白線や建物の壁に沿って広がらずに並ぶのが絶対原則です。
食券を購入するタイミングは、「列が進んで先頭から5〜6番目(券売機が見える位置)に達した瞬間」です。列から一時的に離れて店内入口の小型券売機で食券を買い、速やかに元の列へ戻ります。この際、厨房の助手から「食券を見せてください」「大きさを教えてください」と声をかけられることがあります。その時は食券を掲げるか、「小(しょう)」または「半分」と簡潔に伝えます。この事前確認によって、着席とほぼ同時に麺が茹で上がる驚異的な高速回転が実現されています。
席が空いたら案内を待つか、前の客が立ったら速やかに着席します。給水機で水を汲み、レンゲは存在しないためコップだけを持って指定の席へ座り、食券をカウンター上段に置きます。
そして最大の関門とされる「コール」は、麺が茹で上がり、丼にスープと麺が盛られた直後、助手や総帥から「ニンニク入れますか?」と問いかけられた瞬間に行います。この問いに対する選択肢は極めてシンプルです。
- 完全標準で食べたい場合:「そのままで」または「お願いします(ニンニク少し)」
- ニンニクを入れたい場合:「ニンニク」
- 野菜を増やしたい場合:「ヤサイ、ニンニク」
- 背脂や味の濃さを調整したい場合:「アブラ」「カラメ」
注意すべき点として、三田本店において「マシマシ」という過剰な呪文は原則として推奨されません。三田本店の盛り付けは日頃から極めてダイナミックであり、初心者が面白半分に「ヤサイマシマシ」などと唱えると、物理的に完食困難なタワーが着丼することになります。「ニンニク、アブラ」程度にとどめるのが、最もスマートかつ安全な作法です。