甘味のイメージが強いが、本店ならではの魅力として決して外せないのが、併設された食事処で供される郷土色豊かな季節の料理だ。風情ある本町座敷や蔵を改装した広間でいただけるのは、信州の山海の恵みを贅沢に取り入れた月替わりのコース料理である。
中でも名高い「栗おこわ」は、ふっくらと蒸し上げられたもち米に大粒の栗がごろごろと散りばめられ、ほんのりとした塩気が栗本来の甘みを極限まで引き立てる。上品な出汁の椀物や季節の焼き物、地元の採れたて野菜が美しく並ぶお膳は、舌だけでなく目にも鮮やかだ。朱雀の季節以外でも、この食事を目当てに訪れるリピーターが後を絶たない。