足を踏み入れてまず驚かされるのは、展示の手法そのものが劇的な変貌を遂げている点だ。従来の「商品を並べて比較させる」スタイルは過去のものとなった。2026年のリニューアルを経て完成したフロア構成は、徹底して「使う瞬間のリアル」を再現することに特化している。
生活家電フロアでは、ただスペック表を眺めるのではない。最高峰のオーブンレンジで焼き上げられたパンの香ばしい匂いが漂い、最新の全自動コーヒーメーカーが実際に豆を挽く軽快な音が響く。調理カウンターでは専任スタッフが実演を交えながら使い勝手を解説し、顧客はその場で仕上がりを味見できる。ビューティーコーナーへ足を運べば、サロンさながらの個別ドレッサーで高価格帯ドライヤーや美顔器の性能を自分の肌や髪で試すことが可能だ。
オーディオフロアの防音リスニングルームも圧巻の仕上がりを見せる。自宅のリビングを模した空間で、極上のハイレゾ音源やシアターサウンドに没入できる環境が整えられた。スペックの数字だけでは絶対に伝わらない感動を身体全体で確かめられる仕掛けが、フロアの隅々にまで張り巡らされている。