ヤシマ作戦における勝敗の分水嶺は、初号機スナイパー(碇シンジ)と零号機ポイントマン(綾波レイ)の息を呑む連携にありました。地球の自転や地磁気、空気抵抗によるミリ単位の誤差をスーパーコンピュータ「MAGI(マギ)」で超並列計算し、放たれた初弾は使徒のビームと空中で干渉。互いの射線が歪んだことで、惜しくも使徒のコアをわずかに逸れました。
反撃態勢に入った使徒は、初号機の位置を特定し最大出力の第2射を照射。初号機が第2射のエネルギー再充填と冷却シークエンスに追われる絶体絶命の瞬間、初号機の前に立ちはだかったのが専用大型シールド(盾)を構えた綾波レイ搭乗のエヴァ零号機でした。
融解し崩壊していくシールド、激しい熱量によって装甲が剥がれ落ち、機体が炭化していく極限状態の中、レイは自らを犠牲にしてシンジを守り抜きます。そのわずかな数秒間の盾防御によって初号機の第2射が臨界充填に到達。シンジが放った陽電子の閃光が使徒のコアを正確に貫き、大爆発とともに殲滅に成功しました。作戦終了後、大破した零号機からシンジがエントリープラグをこじ開け、救出されたレイに「笑えばいいと思うよ」と語りかけ、レイが微笑む屈指の名シーンへと繋がります。